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始終井洞井戸祭

始終井洞井戸祭

由来

「井洞井戸祭」は霊岩郡始終面新鶴里井洞村に伝わる伝統民俗行事で、正月テボルム(旧正月最初の満月が上る日)の夜明けに村の大きな井戸で祭祀を行い、村の災難予防と豊作・豊漁を祈願する民俗信仰。全体の流れは陣解きクッ(「クッ」とは韓国固有の巫儀のこと)、堂山クッ、祭祀を終えた後の泉クッ、老若男女が一つに集って打ち解けあう大同ハンマダンで構成されている。

歌は、縄を綯いながら歌うスルベソリや泉を掃除しながら歌うタングムソリなどの5つで構成されている。井洞はもともと「センモル」と呼ばれ、1,000年ほど前にできた半農・半漁村である。村の前には昌津浦があり、木浦との間を往来する客船や新安近海に出入りする船が停泊していた場所で、日本植民地時代には大きく栄えたところでもあった。

井洞村のチェ・ヨンホさんによると、「井戸祭」には代々村の老若男女が参加して堂山クッをはじめとする行事を行い、湧き水は豊漁祭に使った。夜には松明を使うこともある民俗行事で、クッの長さは泉クッが6楽章、堂山クッが7楽章、庭クッが8楽章などで、クッノリは正月14日から2月初めまでに家々を訪ねて地神祭を行ったという。この行事で注目に値するのは祝文で、儒教・仏教・仙道が組み合わさって伝えられた。

6月15日の流頭節には農神祭も行われる。

構成と順序

第1マダン : 陣解きクッ
第2マダン : 堂山クッ
第3マダン : 泉クッ
第4マダン 大同ハンマダン