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道詵国師 文化芸術祭

道詵国師文化芸術祭

道詵国師文化芸術祭

正しい伝統文化と現代が一つとなり共に暮す社会また和合と安定の社会づくりのため、霊岩の誇り・道詵国師を通じて歴史をさかのぼり体験文化祭りにした'道詵国師文化芸術祭'を開催することになりました。ごゆっくりとご参加いただき、月出山の情緒をお楽しみください。
法名は道詵、諡号(死後、王により賜る贈り名)は了空禅師である。禅師が全南光陽にある白鶏山玉龍寺に35年間ものあいだ滞在していたため、玉龍子とも呼ばれている。禅師が高麗時代の建国と後三国統一を見越して事前に大きく貢献したとして、高麗第8代王顯宗は大禅師の法階を、第15代王粛宗は王師の称号を送り、第17代王仁宗は先覚国師という爵位を与えた。

霊岩と仏教文化

霊岩は'韓国風水のメッカ'という意味がある。これは、道詵国師が誕生した場所であるためこのように名付けられたのではないかと思われる。しかし道詵国師は図讖思想の大家以前に仏教的悟りに基づく禅理を廃止し大きな知恵を悟った民族の先駆者であり禅僧であった。彼が九山禅門(9つの教派)の一つである桐裏山派・恵哲禅師から認められたことからも分かるが、玉龍寺で山門を開き35年間禅子(学者)をお持てなししていたことからもはっきりと知ることができる。

どの人も口にするが、月出山はただの平凡な山ではなく '湖南の小金剛'と呼ばれるほど景色の素晴らしい山である。昔から5月5日になると天皇峯(海抜809メートル) の頂の天祭壇で祭祀を行ったという記録からも、月出山は神聖な空気の漂う山であり、修行者が訪れるのに相応しい山であることがわかる。

また、霊岩は多くの高僧を多く排出している。道詵国師の法脈を受け継ぐ慶甫・洞真禅師が霊岩出身であり、九山禅門の禅僧・逈微大覚禅師がここの出身であることからも、韓国仏教史において霊岩はかなり重要な意味を持っている。
また霊岩は、仏教的遺物がたくさん残っている。霊岩に残っている遺物や遺跡のほとんどが仏教遺物か仏教的遺跡と言っても過言ではない。これは道詵国師以降霊岩地域に流れている思想的背景を感じさせる遺物であると同時に、文化遺産として注目されていることが分かる。

新羅時代末期から高麗時代初期に属する代表的遺跡としては、双渓寺址や龍岩寺址、玉龍庵址、弥勒岩址、清風寺址などがあげられ、仏像としては月出山の磨崖如来仏座像(国宝 第144号)、道岬寺の石像如来座像(宝物 第89号)、雅川里の石仏座像、春楊里の寺址石仏片、美岩里の寺址石仏片などがある。また石塔には、聖風寺址五層石塔、道岬寺三層石塔および五層石塔、清風寺址 石塔、春楊里の寺址石塔、安老里の石塔、龍岩寺址三層石塔、龍興里の石塔片、美岩里寺址 石塔片、美岩里2区の石塔片、奄吉里の岩刻埋香碑、道岬寺八角台座などが残っており、南部地方文化圏の古くからの伝統が体験できる。